観葉植物の管理方法 / 豊橋の花屋、フラワーハウスたなべ
観葉植物の管理 / 豊橋の花屋、フラワーハウスたなべ

~観葉植物の管理~


「観葉植物が好きだけどいつもすぐ枯らしてしまう」

そんな人の為に、多くの人が陥りやすい勘違いや、
観葉植物のちょっとしたコツなどを紹介します。

観葉植物には多くの種類があり、
それぞれが異なる性質を持っているので全ての物に当てはまるわけではありません
よくある間違いなどをまとめてますので、
なかなか上手く育てられないという方はぜひ一度参考にしてみて下さい。


「置き場所」


①基本的にお日様は好きだけど・・・

多くの植物は太陽の光が大好きです。
だけど・・・真夏の直射日光など強すぎる光は葉焼けを起こしたりするのであまりよくありません。
また、今まで直接日の当たらない所にあった物を急に直射日光の当たる場所に移すと急激な環境変化により体調を崩したりもします。


②だけど真っ暗では育ちません。

大抵の植物は直接日が当たらなくても室内の明るさで十分育ちます。
特に耐陰性のある物は暗めの部屋でも育ちますが、
窓がなかったり年中カーテンの閉まってるような真っ暗な環境は植物にとってよくありません。新芽がやけに白っぽかったり、茎が間延びする場合は明らかに日光不足です。


③基本的に寒さには弱いです。

多くの観葉植物の故郷は日本と気温、気候が異なります。
最も大きな違いは冬にぐっと気温が下がる事。
植物により温度は異なりますが一定の温度を下回ると
植物は活動を止め、水を吸わなくなり休眠状態に入って冬を越そうとします。
この状態で済めば暖かくなるとまた元気になりますが、
休眠状態はギリギリの状態なのでさらに気温が下がると枯れてしまいます。
冬は最も観葉植物を枯らしやすい時期ですので注意しましょう。


④人工の風は嫌いです。

暑い夏や寒い冬にはエアコンを使いますよね?
エアコンを使う事は室内温度を保つ為、人間だけでなく観葉植物にとっても便利なのですが、その風がずっと直接植物に当たっているとやがて枯れてしまいます。
エアコンなどの風向きと植物の位置には注意しましょう。


⑤新鮮な空気を下さい。

ずっと閉め切った部屋にいると空気の入れ替えをしたくなりませんか?
植物も同じで、全く風がなく空気がずっと動かない環境は嫌います。
本来、植物は屋外で育つ物ですので風通しの良い(空気の循環のある)環境を好む物が多いです。
旅行などで長期間部屋を閉め切ってしまう時など注意しましょう。


⑥植物に足はありません。

色々言いましたが、全ての条件を満たす為にその度に植物を移動させるのもよくありません。
植物は自分で動けない物ですので、場所を変えるとその環境に適応しようとします。
植物の中には変化した環境に順応する為に一度葉を落とす物もあります。
だから頻繁に移動させているとストレスで弱ってしまう事もあります。


水やり


①水やりの基本!

「あげる時はしっかりあげて、あげない時は全くあげない」
これが水やりの基本です。
水をあげる時は鉢底から水が出るまでたっぷりとあげましょう。
もちろん水を好む植物とそうでない植物とありますが、水やりの間隔は変わっても1回の水の量は基本的に変えないで下さい。
水やりには植物の栄養として以外にも、土中の空気の入れ替えや土中の老廃物を洗い流すという意味があります。
少量ずつ毎日の水やりでは、奥の根っこまで水が届かない上に、常に土が湿っている状態になります。
常に土が湿っていると虫が沸く原因にもなりますので注意しましょう。


②鉢全体に水を。

植物は土の中では鉢いっぱいに根が広がっています。
茎の根元だけに水をかける人がいますがそれでは根の一部には水がいきますが、根全体には水が行き渡りません。
そんなに根が張ってなさそうに見えても意外に広く根を広げてたりするのでしっかり全体に行き渡るように水をあげましょう。


③受け皿に水をためない。
水をあげたらすぐに鉢皿の水を捨てよう!・・・とまでは言いませんが、
ほったらかしで鉢皿をプール状態にしておくと、
根っこの先が呼吸できなかったり、水が腐ったりして根腐れしたり虫が沸いたりします。
特に寒い時期は休眠状態に入ってたりすると根腐れしやすいので気をつけましょう。


④夏場と冬場では水やりも違う。

当たり前ですが、夏場と冬場では気温なども違うので当然土の乾き具合も異なります。
夏は乾きやすく冬は乾きにくいので水やりの間隔に注意しましょう。
また一定の気温を下回り休眠状態に入った植物は活動をほぼ止めている為、
水の吸上げもほとんど行わないので根腐れしやすくなっているので注意が必要です。
また冬場でも常に暖房が入っているような所では暖かい為、
乾燥もしやすく休眠状態にもならない為、「冬」という言葉ではなく植物の置いてある場所の温度によって判断して下さい。


⑤水やりは一週間に1回?一月に1回?
よく水やりは何日置きにすればいいかという質問もあります。
しかし「何日に1回」という水やりの仕方はありません。
本やホームページなどでもよく「1週間に1回程度」など書かれていますがあくまで目安ですのでその通りに水やりをすると枯れてしまうかもしれません。
というのも全く同じ植物でも、使っている土によって水の保水力も違えば購入後に置かれる環境も違います。
「土の表面が乾いたら」、「土の表面が乾いて2~3日後」などの説明が正しい植物の水やりの説明になります。



「肥料」


①肥料がなくても育ちます。
観葉植物にも肥料は使われますが、肥料がないからといって枯れる事はありません。
生長に違いが出る程度で絶対必要な物ではありません。
肥料の事をよく知らずに使っていると、逆にそれが原因で枯らしてしまう事もあります。


②肥料は薬ではありません。

植物が弱っていたり元気がないと、肥料をあげようとする人がいますが、
肥料は薬ではなく、栄養、生育を助ける為の物で、人間で言う強力なサプリメント、プロテインなどに近い物です。
寝込んでる人間にはステーキや焼肉じゃなくておかゆを食べさせますよね?
根などがダメージを受けてる所へ肥料を与えると更に根を痛めて枯れてしまいます。
元気が無いときはまず他の原因を探って改善しましょう。
肥料は植物が元気な時にあげるのが鉄則です!
元気な時でも濃すぎる肥料、肥料のやりすぎはやはり枯らしてしまう原因になります。
また、中には肥料が嫌いな植物もあるので注意しましょう。

③寒い時期の肥料もダメ。

寒い時期は植物は休眠状態になります。肥料は生育を助ける為のものです。
という事は活動をとめてる冬季は肥料は必要ありませんよね?
夏でも冬でも年中肥料を与え続けていると、
活動していない冬は肥料の栄養分もなかなか吸収しない為、土の中の肥料濃度が高くなりすぎて植物を枯らしてしまう事にもなります。